#09 田中みゆき / Miyuiki Tanaka

1980年生まれ、キュレーター/プロデューサー。
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院非常勤講師。

大阪府生まれ、福井県育ち。上智大学外国語学部英語学科国際関係専攻卒業、桑沢デザイン研究所デザイン専攻科ビジュアルデザイン専攻卒業。ボストン大学コミュニケーション学部に留学。卒業後は広告代理店で働いた後、渡英しキングストン大学/デザインミュージアムのデザインキュレーション修士課程を修了。帰国後、21_21 DESIGN SIGHT、山口情報芸術センター[YCAM]、日本科学未来館に勤務後、2014年から「障害は世界を新しく捉え直す視点」をテーマに、展覧会やパフォーマンスなどカテゴリーにとらわれないプロジェクトの企画を始める(「障害」は、障害当事者のことだけでなく、異なる分野間の常識の違いによる壁なども含む)。表現の見方や捉え方を、障害当事者を含む鑑賞者とともに再考する活動を行う。

最近の仕事に、「ルール?展」(水野祐と菅俊一との共同ディレクション、21_21 DESIGN SIGHT、2021年)、展覧会「語りの複数性」(東京都渋谷公園通りギャラリー、2021年)、『音で観るダンスのワークインプログレス』(2017年〜継続中)、「視覚言語がつくる演劇のことば」(KAAT神奈川芸術劇場、2020年〜)、映画『ナイトクルージング』(2019年公開)、『オーディオゲームセンター』(2017年〜継続中)など。「ルール?展」では、《あなたでなければ、誰が?》《ルール?》の2作品の制作にも携わる。

2025年大阪・関西万博日本館基本構想策定クリエイター。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院(2018年〜)および京都精華大学(2022年4月〜)にて非常勤講師を務める傍ら、早稲田大学文学学術院博士後期課程にて、視覚障害者の空間探索やイメージの捉え方について研究を行う。UCLA、東京大学、Google、ソニーグループ株式会社などで多様性や共生に関するカンファレンスに登壇。障害当事者ではない立場から、障害の有無を超えた体験の共有や社会規範の更新がどのように可能か、日々模索している。


Webサイト
https://miyukitanaka.net/